飼い主さんの乱読日記

趣味、勉強のために読んだ本の感想とも言えないものを書き連ねています

「知識ゼロからの金融入門」

「知識ゼロからの金融入門」 山岡道男/浅野忠克 幻冬舎

 

仕事で金融業界の知識が必要になったため、勉強しようと思い購入しました。最近、本の読み方がわかってきて、知りたい分内容の本を1~2冊購入して読むのではなく、該当分野の子供用といえるくらい易しい本から、基本図書と言われるレベルまでの本を数冊、自分が知りたいピンポイントの内容の本から、その周辺の関連する分野の本まで束で買って読むということが、知識を身に着けるには効率的です。(立花隆さんがかなり前の著書の中で言っていたことが、ようやくわかりました。)

 

今回のテーマは、クレジット・カード業の業務知識を得たいということ。そこで、まずは大枠からということで、金融とは何かという本で一番易しそうな本の中から選びました。

 

内容的には、中学、高校の社会の教科書レベルの非常に簡単なことしか書いてないです。でも、まずはそこを押さえることから始めます。体裁は、見開き1ページで1テーマ。内容は図で説明することが主で、文章はおまけ程度に書かれているだけです。でも図を見れば言いたいことがわかるようになっているため、不都合はありません。言い換えると、図で示しやすいことしか書かれていないとも言えますが。

 

この本と相性がいいと思われる読者は、金融について基礎の基礎をおさらいしたくて、図で説明されることが好きな人(私は、物事を図で理解する傾向があるので好きです)。また、内容を理解することに役立つわけではないマンガが毎ページ描かれているため、そこを我慢できるかという点も向き不向きに関係があるでしょう。

 

著者について書きますと、山岡さん、浅野さんともに大学の先生だそうで、共著で他にも初心者向けの金融の解説本をだされているようです。

 

結論としては、金融の初心者で、まず一冊目として読むという人にはいいのではないでしょうか。